「遺言」「遺書」「エンディングノート」
どれも変わらないように思う方もいるかもしれませんが、これらは全く違うものです。
「遺言」とは法的な効力を持つ文書です。
財産の分割方法や認知などの身分上の事柄を決められます。
これに対し「遺書」とは亡くなることを前提に、無念な気持ちや志など、自分の想いを書くものであり
「エンディングノート」とは決められた項目を埋めていき、家族に知ってほしい情報を伝えるためのものです。
財産の項目を埋めたからといって、相続の場面で法的な効力はありません。
つまり「遺書」「エンディングノート」は遺言書にはなりません。
財産がある場合は、民法の規定に則った有効な遺言書を作成しておくことをおすすめします。
「エンディングノート」を書くことで、まず自分の財産や気持ちを整理することができます。内容も多岐にわたり、延命治療についての希望やデジタル関連のパスワードなど、自分が意思表示できなくなった場合の選択なども残せます。エンディングノートを書いた上で遺言を作成するのもおすすめです。